日本人の8人に1人がうつ病と言われています。
うつ病とは何もやる気が起きないという状態が長期間続くことです。
このような時はまずは専門の医療機関を受診するべきです。
また補助的な手段として筋トレが有効であると言われています。
それには神経伝達物質の働きが関係しています。
ここでは筋トレとうつの関係について紹介します。
うつ病の原因は?
うつ病の原因に関しては諸説あり正確なメカニズムは分かっていませんが、
最近の研究では脳内の神経細胞の情報伝達にトラブルが生じているという説が有力なようです。
具体的にはうつ病とは「セロトニン」と呼ばれる神経伝達物質の量が減少している状態です。
セロトニンは快楽や喜びの感情を司る「ドーパミン」と怒りや不安の感情を司る「ノルアドレナリン」を制御し精神を安定させる働きをします。
セロトニンが減少するとドーパミンとノルアドレナリンのバランスが崩れ心の状態が不安定になってしまうのです。
うつ病の治療ではセロトニンを増やす効果がある抗うつ剤が使われています。
また、セロトニンという物質は実は自分で増やすこともできます。
筋トレはセロトニンの分泌を促進する
筋トレにはセロトニンを増やす効果があります。
それによってうつ病の改善が期待できます。
また筋トレの習慣はうつ病のリスクを大幅に下げることがアメリカの研究によって分かりました。
つまり筋トレにはうつ病の予防の効果もあるのです。
男性ホルモンもうつに効果が
またうつ病はテストステロンの低下も原因のひとつとして考えられています。
アメリカのある研究によると、テストステロンが標準よりも低い20~77歳の男性200人のうち、実に56%にうつ症状が見られ、25%は抗うつ薬を使っていました。
またテストステロンを投与することでうつ病が改善したという研究報告もあります。
筋トレはテストステロンの値を高める効果もあるのでうつ病の改善にも効果が期待できます。
筋トレはあくまでも補助的療法
筋トレは様々な効果がありついつい万能だと思ってしまいがちですがそんなことはありません。
うつ病には様々な原因があり、筋トレはあくまで補助的療法と考えましょう。
あくまでも薬物療法、心理療法、そして休息がうつ病の治療の基本です。
そもそも症状がひどいときは筋トレを行うのも困難です。
基本となる治療を行った上で補助的に筋トレを行えば相乗効果も期待できます。
なので心の不調を感じたらまずは専門の医療機関を受診してください。
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